アイルランドのビザ
学生ビザとアルバイト

ワーキングホリデーについてはアイルランドでワーキングホリデーをご覧下さい

アイルランドの学生ビザの取得方法

日本人がアイルランドに学生として入国するときには、1週間の短期留学から1年以上の長期留学まで、留学期間に関わらず事前のビザの取得は一切必要ありません。

入国後に語学学校・大学・カレッジ・専門学校に通う方(学生)は、ダブリン空港などでのアイルランド入国審査の際に

・留学先の学校の入学許可証
・学費をすでに支払済みである証明
・滞在費証明のための英文残高証明書(もしくはお手持ちの現金、クレジットカードなど)
・帰国便のE-チケットコピー(入国審査官の判断により、片道での入国も認められます)

を提示しましょう。

入国審査官が書類をチェックした後、学生としての入国が認められるとその場でパスポートに学生ビザのスタンプが捺印されます。 入国審査についての詳しい情報は、留学完全ガイドのアイルランド入国審査もご覧下さい。

アイルランドでアルバイト

★学生ビザとアルバイトに関する規制

★下記の条件を満たし、アイルランド入国後に移民局で外国人登録をした方は、アルバイトをする資格がある長期語学留学生としてのスタンプが改めてパスポートに捺印され、アイルランド国内で週20時間まで(5月〜8月と12月15日〜1月15日までは週40時間まで)のアルバイトが可能となります。

【2016年1月20日以降のアルバイト可能な学生ビザに関する規定】

★アイルランドで長期語学留学生がアルバイトをするためには

・アイルランド政府教育科学省公認の語学学校(ACELS校)にて、午前または午後(夜間コースは不可)に週15時間以上の受講を受けるフルタイムコースで25週間以上登録していること
・コース終了時にTIE、ケンブリッジ英検、またはIELTSを受験すること(TOEFLやTOEICは不可)
・ホリデー期間を含め、滞在期間全てをカバーする医療保険に加入していること


の条件を満たし、外国人登録手続きが完了していることが条件です。



★専門学校や大学の留学生がアルバイトをするためには

・アイルランド政府教育科学省が認定した専門学校や大学に在籍していること
・学生ビザ取得可能なリストに掲載されたフルタイムの学位取得コースに登録していること
・ホリデー期間を含め、滞在期間全てをカバーする医療保険に加入していること


の条件を満たし、外国人登録手続きが完了していることが条件です。



★豆知識コーナー 語学留学生のアルバイトの出来る学生ビザについての情報が複雑な理由

簡単なようで少々複雑なアルバイトの出来る学生ビザについて。 経緯を追って解説いたしましょう。

2004年4月より: アイルランドで3ヶ月以上の語学留学生は週20時間までのアルバイトが可能になりました。

2004年12月22日: 一部の国からの就労目的の語学留学生が増えたことと、EU加盟国が増えたのでEUからの出稼ぎ労働者に仕事を回すという理由により、アイルランド法務省は2005年4月18日以降、語学留学生のアルバイトを全面禁止し、アルバイトが出来るのは大学留学生のみと発表。 また、語学留学生がアイルランドに滞在できるのは最長で18ヶ月までという制限が設けられました。

2005年2月: アイルランド語学学校団体による法務省への交渉により、1アカデミックイヤー以上の期間、アイルランド政府公認の語学学校に通う語学留学生はアイルランドでのアルバイトが認められることになる。 1アカデミックイヤーとは通常「1年間」と解釈されるが、語学留学生に対する1アカデミックイヤーは(何故か)「25週間の授業+25週間のホリデー」と解釈する事になりました。 これが25週間以上の語学留学生がアルバイトをできるようになったきっかけです。

2011年1月: アイルランドの学生ビザに関する規定が変更され、語学留学生として外国人登録を更新できる最長期間が「3年間まで」となりました。3年間の語学学校通学期間満了後も、アイルランド政府教育科学省が認定する大学・大学院・専門学校へ進学すれば、長期留学生としての滞在更新が認められます。

2015年10月: 2014年以降、アルバイトができる学生ビザ規定を悪用した専門学校・語学学校が政府の認定を取り消されて突如閉校する事態が相次ぎました。それを受けてアイルランドの学生ビザに関する規定がより厳格に変更されています。

2016年1月20日以降は、25週間の授業を受けるアカデミックイヤープログラム+ホリデーで学生ビザを取得できる期間が
「最長で8ヶ月(実質34週間)まで」に短縮されます。 それに伴い、ホリデーを取らずに授業を受けられる期間も最長34週間までとなり、35週間(9ヶ月)以上語学学校に通学する場合は現地での学生ビザ延長手続きが必要です。 

なお語学留学生として外国人登録を更新できる最長期間も「最長34週間×3回=実質2年4ヶ月まで」に短縮されますが、これまでと同様にアイルランド政府教育科学省が認定する大学・大学院・専門学校へ進学すれば、長期留学生としての滞在更新が認められます。

→2014年9月にアイルランド政府が発表した学生ビザに関するステートメント原文(PDFファイル)はこちらでご覧頂けます。



アイルランド留学クラブでは今までの多くの前例・事例と、アイルランド政府機関との緊密な連携により、例外的なビザ情報を含め、皆さんの語学留学をサポートさせて頂きます。


★留学生のアルバイト先

留学生の主なアルバイト先は、ホテルやレストランの掃除、ホールスタッフ、コンビニエンスストアなどのカジュアルワークが中心です。 アイルランド政府の定める最低賃金は、2015年現在で時給8.65ユーロです。

アルバイト先を見つけるのは簡単とはいえませんが、語学学校の授業と違って面接や職場で英語を実践的に使えるので、英語の勉強のためにも役立つでしょう。


★アルバイトの見つけ方

アルバイトが見つかるかどうかについて、英語力や経験というよりは、運次第という部分も大きいものです。 初めて面接に行った先でアルバイトが見つかる方もいれば、数十件回っても見つからない場合もありえます。

アイルランドでもアルバイトを見つけるのに一般的な方法は、学校の友人の紹介や新聞などの広告、お店に貼ってあるビラなどです。 仕事を見つけるコツは、「広告を見たら、できるだけ早く雇い主に連絡を取ること」です。 常に履歴書(アイルランドではC.V. といいます)を用意しておき、お店に貼ってあるビラを見たらすぐに連絡したり、地元の求人新聞の発行日の前日夜に新聞社まで出向いて、一般に発行される前に新聞を手に入れるのも良いでしょう。

アイルランドで仕事を探すための英文の履歴書の書き方

コースが終了しアイルランドでの学生ビザが切れたら

学校のお申込み期間が終了した後は、学生ビザから観光ビザへの切り替えはできないため、原則的にアイルランドを出国しなければなりません。 ただし語学学校の終了後に帰国準備などのために1週間程度滞在しても問題ないようです。

また原則として一度切れてしまった学生ビザの国内での延長はできないとされていますので、学生ビザの延長の必要のある方は、ビザが切れないように忘れずに更新しましょう。 学生ビザの延長について

学生ビザの期間終了後(留学期間終了後)、一度アイルランド外に旅行に行き、再度観光のためにアイルランドに再入国しようとした時に入国を渋られるケースも増えてきています。

ですから、例えば
・1年の留学予定で最初の半年間のみ語学学校に申し込みをして
学生としてアイルランドに入国

・最初のお申込み期間が終了した後、一度アイルランド国外に旅行に出かける

・旅行が終わった後、再度学生としてアイルランドに入国する
などといった場合は、アイルランドを出国する前に次の学校のお申込み手続きを済ませ、再入国の際は、最初の入国時と同様に語学学校の入学許可書や英文の残高証明などの書類を提示して学生として再入国する事をおすすめします。


ちなみにアイルランドのワーキングホリデーでは、ワーキングホリデー期間中に語学学校へ通学できる日数に制限がなく、最長で1年間の通学が可能です。


年齢が30歳以下でアイルランド滞在中に35週間以上語学学校への通学をお考えの方は、学生ビザではなくワーキングホリデーに申請して頂くのも一つの方法でしょう。

アイルランド情報館

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